― 空海ドローンを活用し、カモと共存する地域社会づくりに取り組みます ―
10月21日、空海ドローンを活用し、カモ誘導の検証を行う当社の「空海ドローンを活用したカモと共存する地域社会づくり」が、国土交通省の「令和6年度 海の次世代モビリティの利活用に関する実証事業」に採択されましたので、お知らせします。
近年、有明海沿岸での養殖海苔生産における、「カモによる食害、羽毛混入」の影響で、佐賀県の特産品である養殖海苔の生産量・生産額が減少しています。
このような地域課題に対し、今回、採択された本実証では、関係自治体(鹿島市、太良町、白石町)、佐賀県有明海漁業協同組合支所(白石、新有明、福富、鹿島市、たら)、海苔生産者と連携の上、これまでの検証でカモの誘導効果が最も高かった水上ドローンを活用し、羽毛回収とカモ誘導を検証してまいります。水上ドローンの自動航行機能によるカモ誘導の実用性、有用性を検証し、効果的、継続的なカモ対策の実現を目指します。
当社は、「空を見上げて、未来をカタチに」をQDSの経営理念とし、ドローン事業を通じて「九電グループ経営ビジョン2030」で掲げる「九州から未来を創る九電グループ」の実現を目指してまいります。
■本実証の概要
- 1 背景
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有明海沿岸で営まれている養殖海苔生産において、秋季~冬季に飛来するカモによる食害及び商品への羽毛混入被害が課題となっています。
自治体や漁協、海苔生産者が連携し、カモが忌避する音や光等で誘導するなど対策していますが、カモが慣れてしまうことで、誘導効果が限定的となっています。
当社においても、自治体からの要請を受け、ドローンを活用したカモの誘導検証を行ってきましたが、抜本的な対策まで至っていないという状況です。
このため、これまでの検証で最も効果が高かった水上ドローンによるカモ誘導について、水上ドローンの自動航行機能の活用を検証し、より効果的で持続性のあるカモ対策の実現を目指します。
- 2 実証内容
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空のドローン、水中・水上ドローンを活用し、カモの生態調査、羽毛回収、カモ誘導検証を行います。
① 360 度カメラや赤外線カメラ搭載ドローンでカモの羽数や生態調査
② 漁船で養殖海苔の漁場まで移動し、船上からオペレータの操縦による水上ドローンを活用したカモ誘導、羽毛回収を検証
③ 水上ドローンを湾岸から自動航行させて、カモ誘導、羽毛回収を検証
【実証イメージ】
【本件に関するお問い合わせ先】
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電話:0952-33-1157(9:00~17:00[土日祝日を除く])