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2024年10月17日
【点検担当者必見】狭くて暗い屋内点検で大活躍 特殊球体ドローン"ELIOS3"の活用ポイントをご紹介
こんにちは。九電ドローンサービスのテクニカルセールスを担当している垂野(たるの)です。 世界中で様々なドローンが開発され利活用が進んでいます。
今回は、その中でも狭くて暗い環境下の点検で活躍している特殊球体ドローン"ELIOS3"の活用ポイントをまとめた内容についてお話します。
ELIOS3とは
「ELIOS3(エリオス3)」は、Flyability 社(スイス)が開発した非GPS環境下の屋内空間などの飛行特性に優れた屋内用ドローンELIOSシリーズの最新機種です。
プラントやインフラ施設、工場や上下水道などの屋内点検向け球体ドローン ELIOSシリーズの最新モデルである「ELIOS3」は、世界初の3Dマッピング用LiDARセンサーを搭載していますので、点検・施設情報をリアルタイムで3Dデータ化し、位置特定が可能です。
ELIOS3で何ができる?
ELIOS3に搭載された3Dマッピング用LiDARセンサー活用により、非GPS環境下の狭小や暗所などの空間や屋内施設において、3次元点群データを取得することができます。
また、センチメートル単位の精度を持つ屋内GPSとして機能させることで、リアルタイムでの飛行位置の特定や3Dマップ作成ができます。
さらに、最新のSLAM技術により操作性・安定性も大幅に向上し、飛行時間の短縮も実現できます。
引用元:https://www.blue-i.co.jp/news/release/20230522.html
ELIOS3の活用シーンとは
人の立ち入りが難しい狭小かつ暗所な空間での点検業務に活用されています。
橋梁桁内部、煙突内部、トンネル、水路、工場配管、ボイラー施設など
ELIOS3を活用するメリット
人に代わる新たな点検手段として、様々なシーンでの活用が期待されています。
例えば、高所での人による点検の場合は足場設置や酸欠対策、粉塵対策などの安全対策が必要となりますが、ELIOS3を活用することで作業者の安全を確保しつつ、人手不足の解消と点検業務の効率化やコスト削減が見込めます。
引用元:https://www.blue-i.co.jp/news/release/20230522.html
ELIOS3を利用するうえでの注意点とは
ELIOS3は高精度な点検・測量を実現できる特殊球体ドローンですので、訓練を受けたオペレータによる操作や、定期的なメンテナンスが必要となります。
特に狭小、暗所施設内のドローン操縦は目視外飛行が多く、臨機応変な操縦テクニックを求められます。また、飛行可能時間内で効率よく施設点検を行うため、対象となる設備の構造をイメージした飛行も必要となり、オペレータの習熟度は重要視されます。
ELIOS3はどうすれば利用できる?
ELIOS3を利用したい場合は、大きく分けて2つの方法があります。
1. 機材取扱店よりELIOS3を直接購入する。
2. ELIOS3を活用し狭小・暗所点検サービスを提供している事業者に依頼する。
ELIOS3は産業用の特殊ドローンであることから、大変高価な機材です。
自社で購入し維持する場合は、初期導入コスト(操作講習費用含む)とメンテナンスコスト(機材点検、バッテリー新品取替など)がかかりますので、十分な導入検討が必要です。
まとめ
弊社では、火力発電所のボイラー点検や煙突内部点検などに「ELIOS3」を活用いただいており、点検ご担当者様の点検業務の効率化に貢献しています。
今後は工場やプラント等のお客さまに対しても、ELIOS3を活用した屋内点検ソリューションを提案していきたいと考えています。
弊社は電力で培ったインフラ設備点検のノウハウと実績をもとに、多種多様なドローンを活用した点検ソリューションを展開しています。
点検業務の効率化や点検データのデジタル化(DX推進)など、お客さまの課題解決支援や各種ニーズにお応えしております。
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サービスの紹介などホームページリンク案内
「九電ドローンサービスホームページ 狭小・暗所点検のご紹介」
https://www.kyuden-drone.co.jp/inspection/narrow-dark/
「ELIOS3の機能など紹介(Blue innovationホームページ)」
https://www.blue-i.co.jp/elios3/#pay
下記よりお気軽にご相談ください